6、JavaScript の使用: 全体像
この章では、全体像を説明します。この書籍で学習できる内容とその Web 開発の全体的な状況における位置づけを見ていきます。
6.1 この書籍で学習できる内容は?
この書籍では、JavaScript 言語を学びます。この言語だけに焦点を当てていますが、JavaScript を使用できる 2 つのプラットフォームをちらっと見ることがあります。
Node.js が Web 開発で重要なのは次の 3 つの点です。
- JavaScript でサーバーサイドのソフトウェアを作成するために使用できます。
- コマンドライン (Unix シェル、Windows PowerShell など) 用のソフトウェアを記述するためにも使用できます。JavaScript 関連のツールは、多くが Node.js に基づいており (そして Node.js を介して実行されます)。
- Node のソフトウェアレジストリである npm は、クライアントサイドの開発でも、ツール (コンパイラやビルドツールなど) やライブラリをインストールする主要な手段となっています。
6.2 ブラウザと Node.js の構造
図 2: 2 つの JavaScript プラットフォーム「Web ブラウザ」と「Node.js」の構造。API の「標準ライブラリ」と「プラットフォーム API」は、JavaScript エンジンとプラットフォーム固有の「コア」を備えた基盤レイヤー上にホストされます。
2 つの JavaScript プラットフォーム「Web ブラウザ」と「Node.js」の構造は似ています (図 2)
- 基盤レイヤーには、JavaScript エンジンとプラットフォーム固有の「コア」機能があります。
- この基盤の上に 2 つの API がホストされています。
- JavaScript 標準ライブラリは JavaScript 固有のもので、エンジン上で動作します。
- プラットフォーム API も JavaScript から利用できます。これはプラットフォーム固有の機能へのアクセスを提供します。たとえば、
- ブラウザでは、ユーザーインターフェイスに関連する操作 (マウスクリックへの反応、音の再生など) を行う場合は、プラットフォーム固有の API を使用する必要があります。
- Node.js では、プラットフォーム固有の API を使用してファイルの読み書き、HTTP 経由でのデータのダウンロードなどができます。
6.3 JavaScript リファレンス
JavaScriptに関して質問がある場合、通常はWeb検索が役立ちます。次のオンラインソースをお勧めします
6.4 その他のリファレンス